医工製カップの特徴
通常の吸い玉・カッピングに使われる「ふっくらタイプ」(プラスチックのみ)と「ストレートタイプ」(プラスチック・ガラス)ではカップ自体の働きは変わらないと言われています。
カップの働きの違いが大きく出るのは口径の大きさ(号数の大きさ)によるところが多いようです。また、付け心地はガラスかプラスチックかという素材の違いが大きいです。
「ふっくらタイプ」か「ストレートタイプ」かのカップ選択はご予算とご自身の吸い玉・カッピング施術スタイルに合わせて、お好みでお選び下さい。
スライドカッピング(走缶法)を行う場合は医工開発責任者が世界で初めて開発したスライド用のカップ・ガラスビューティーカップをご用意しています。指先で微妙な圧コントロールが可能なので、施術者のスタイルに応じて様々なスライドカッピングが行えます。

ストレートタイプ
製品名:RPカップ4~6号
胴回りにふくらみのない筒状のストレートなカップです。素材はポリカーボネート性プラスチックのRPカップのみとなります。RPカップの大きさは4号(内径約40mm)、5号(内径約50mm)、6号(内径約60mm)の3サイズがあります。このスタイルのカップでメインに使われる号数は6号です。
ガラスカップと同様に121℃(加重限界121℃)のオートクレーブ滅菌が可能です。
伝統的なスタイルの「ふっくらタイプ」は胴回りにふくらみがあり、そのふくらみが吸引口よりも大きくなっています。そのため、複数のカップを施術箇所に隙間無く並べたとしても隣り合ったカップの胴回りが干渉して、吸引口と吸引口の間に隙間ができてしまいます。そのため専門の先生から「施術箇所に隙間無く吸引できたら、施術の可能性が広がるのではないか?」とのご要望を受けました。
また、エステサロンの先生からは「スライドカッピングに通常のカップを使っているが胴回りにふくらみがあると持ちにくい」とのご意見を頂きました。
医工ではこういった先生方の声に応え「ストレートタイプ」のRPカップを開発致しました。
従来形の「ふっくらタイプ」と違い胴回りが干渉しませんので、隙間無く施術箇所に並べることができます。先生方の施術スタイルによってはその施術の幅を大幅に広げることも可能です。
スライドカッピングに通常のカップを使用する場合は「ふっくらタイプ」が手に合わない方もいましたが、「ストレートタイプ」は多くの方の手に馴染みます。
「ふっくらタイプ」のプラカップのようにガラスカップを模した形状を作らなくて良いため、コストダウンに成功しました。そのため、同じポリカーボネート素材のカップでもRPカップの方がお安くご提供しています。

スライドカッピング(走缶法)用カップ
製品名:ガラスビューティーカップ
通常のガラスカップと同様に硬質ガラスで作られたスライド用カッピングカップです。もちろん、ひとつひとつガラス職人によるハンドメイドとなっています。この形状を作るのには手間がかかりますが、球体上にする事でカップを握った時に掛かる圧力を分散しています。
施術院様はもちろんのこと、エステサロン様で使われることも多いスライドカップですから、吸引圧と肌の摩擦によって、施術中に万が一の破損を起こさない様に配慮しました。ビューティーカップを発売開始してから現在に至るまで、落下等の衝撃による破損以外の連絡を頂いたことはありません。
スライドカップの一番の特徴は、通常のカップと違い逆止弁を備えていない、ということです。かわりにカップ上部には圧力調節口が開けられています。
スライドカッピングは、スライド用カップにスライド用吸引チューブを接続したまま、電動真空ポンプによる持続吸引によって行います。その際に、この圧力調節口の塞ぎ方を指で調節することで、微妙な圧力コントロールが可能です。


スライドカッピングを行うことができる適応電動ポンプは、すべて圧力調節機能を備えていますが、これはあくまでも安全のために最大吸引圧が一定以上いかないように決めるものだと考えて下さい。最大吸引圧を低く抑えることは、練習時、または一般の方がスライドカッピングを行う場合は有効な方法です。
スライドカッピングにおける施術の際の微妙な圧調節は、やはり訓練された指の感覚が一番なのです。
ポンプ側の圧力調節のみでは一定の圧による吸引となります。指による圧コントロールでは、たとえば背中を施術する場合、肩口を起点として弱い吸引圧から始め、腰に向けて徐々に吸引圧を上げていく、といった施術が可能です。
また、意図しない場所や圧力で吸引をしてしまいそうになった場合でも、即座に圧力調節口から指を離すことで、カップは吸引しなくなります。もちろんこのようなことのないよう十分な訓練することが前提ですが、もしもの場合でも指による素早い吸引圧操作が可能です。
シリコンカップ


お椀のような形をしたシリコン製のカッピングカップです。シリコンカップには、ポンプを使用しない自立簡易型シリコンカッピングカップ「スイダマQ」と、吸い玉・カッピングの新たなアプローチを専門家の先生方に提供すべく開発された真空ポンプ用シリコンカップの2種類があります。
スイダマQは、ブルーのハードタイプが特大・大・中・小の4種類、ピンクのソフトタイプが特大・大・中の3種類です。
真空ポンプ用のシリコンカップは、グリーンのハードタイプが内径約75mmと内径約50mmの2種類、ピンクのソフトタイプが約75mmの1種類です。真空ポンプ用のシリコンカップは、オプション部品との接続によってシリコン突起をつけることができます。



