電動式真空ポンプ


真空ポンプの特徴

医工の電動真空ポンプは油を使わないクリーンな仕様となっています。

古いタイプの吸い玉・カッピング用電動真空ポンプは、誤って倒したり移動の際に横にしたりすると油が漏ましたが、医工のポンプはそれがありません。ポンプ内の油の揮発による室内の汚染もありませんので、安心してお使いになれます。

心臓部となる真空ポンプ部は日本国内でも有数のメーカーによって製造されています。その技術力の高さは海外メディアからも取材されるほどです。

カッピングα-Ⅱ

医工の電動ポンプの特徴

医工の電動真空ポンプは油を使用していません。

油を使用した真空ポンプはポンプ内部の油が非常に重要な役目を担っているため、揮発した分を定期的に給油する必要があります。油のメンテナンスをおろそかにすると油不足・劣化等により、充分な性能が発揮できなかったり、ポンプの寿命を縮めたりする原因ともなります。

そしてなによりも油を使用した真空ポンプには、衛生・清潔な環境を必要とする病院・施術院・エステサロン等でのご使用に、非常に大きな問題となる点があります。それは、ポンプオイルの揮発によってポンプ外に排気されるオイルミストによる室内の汚染です。室内に拡散された油自体を人体に取り込まない方が良いことはもちろんですが、メンテナンスを怠った油を使い続けてしまうと、油に水分や不純物が混じり細菌等が繁殖する場合もあります。

医療・美容施設では特に考えていただきたい問題ではありますが、このことはもちろんご家庭でのご使用の場合も同様です。この問題にいち早く取り組み解決するために、医工の電動真空ポンプでは油を使う真空ポンプではなく、油を使用しない真空ポンプを採用しています。油を使用しないオイルフリーの真空ポンプはドライポンプと呼ばれます。

真空ポンプをオイルフリーにすることで実現できた点は主に以下にまとめる事ができます。

  • ポンプの排気に含まれる油による室内汚染問題を根本的に解決しているため、安心してご使用できます。
  • 油を使用する真空ポンプで起こるトラブルの多くを占めている油のメンテナンスを必要としません。
  • 吸い玉・カッピングで使われてきたポンプは、傾けたり倒したりすると油が漏れてしまうものがありましたが、そもそも油を使わないのでその心配がありません。

こういった施術の現場で活躍できる真空ポンプを医工が採用することができたのには、素晴らしい技術を持つ日本の真空ポンプメーカーの存在があります。医工が採用している真空ポンプを製造しているメーカーは日本でも有数の技術を持ち、その技術力の高さから日本のメディアはもちろんのこと、海外メディアから取材を申し込まれるほどです。また数多くの賞を受賞し、業界でも高い評価と信用のあるメーカーですので、吸い玉・カッピング用真空ポンプの心臓として素晴らしい性能を発揮します。


医工製電動真空ポンプのご紹介

  1. カッピングαミニ(小型軽量タイプ)
  2. カッピングα-Ⅱ
  3. カッピングβ(据え置き型)
  4. カッピングパルサー(WAVE吸引)

カッピングαミニ

カッピングαミニ(12V)
カッピングαミニ 使用説明

カッピングαミニは医工の電動ポンプの中では、最も小型で軽量のポンプです。

本体重量は約1.5kgですので、電動ポンプを携帯しての往診を実現します。小型の吸い玉・カッピング用電動ポンプが開発されるまでは、往診時には手動ポンプを使用するか、わざわざ重い据え置き型の電動ポンプを運んで使用する、という選択肢しかありませんでした。手動ポンプでは能力が足りず、かといって据え置き型の電動ポンプを毎回持ち運ぶのは骨が折れる、どうにかならないか、といった先生方のご要望に応えるべく開発されたのがミニシリーズです。

医工のポンプは油を使用しません。そのため、移動時に油が漏れるといった心配をする必要は一切ありません。言うまでもありませんが、この特性は携帯性を考えた場合、非常に重要な要素です。ここでもオイルフリーの真空ポンプを使うメリットが発揮されています。

小型軽量という利点がある一方カッピングαミニは元々先生方の往診用に開発されたポンプですので、いくつかの制限があります。下記は施術院等で据え置いての本格的な業務使用には制限が出てきますので、考慮が必要となります。

  • 使用定格時間30分。
  • スライドカッピングに使用できません。
  • 圧力調節バルブを搭載していません。

ご家庭で伝統的な吸い玉・カッピングにご使用になる分には十分な性能を持っているため、個人でご購入なさる方も多い機種となっています。手動ポンプの使用にあたって加齢や疾患等により握力に不安のある方や、カップを多く使う方などは電動式のカッピングαミニをお勧めします。

ご家庭でもスライドカッピングやカップの外れやすい箇所への持続吸引を行う場合は圧力コントローラーのついたカッピングα-II以上の機種が必要です。


カッピングα-II

カッピングα-Ⅱ
カッピングα-Ⅱ 使用説明

排気量、到達真空度、定格使用時間、コストパフォーマンスにおいて、バランスの取れた電動真空ポンプです。

業務でご使用の場合、カッピングα-II以上の能力を持つポンプを医工では推奨しています。ご家庭で伝統的なスタイルの吸い玉・カッピングのみにご使用の場合は、このポンプがあればほぼ問題がないかと思います。

カッピングα-IIは、カッピングαミニと比べて約4倍の排気量があります。排気量は吸引スピードに直結しますので、施術時の使い勝手の良さに繋がります。圧力コントローラーを備えているので、到達真空度の最大値を低く設定する事ができます。この機能は、髪の生え際などカップが外れやすい場所を施術する場合に威力を発揮します。

スライドカッピング(走缶法)にも対応しているので、エステサロンでのご使用や伝統的な吸い玉・カッピングの施術から一歩、幅を広げたい先生方にもお勧めです。

外部フィルターに加えて、内部にもフィルターを搭載するダブルフィルター方式を採用しているため、据え置き型として業務のメインにお使いになられる場合に重要な要素である堅牢性を高めています。

業務用の吸い玉・カッピング真空ポンプとしては入門機ともいえるかもしれませんが、カッピングα-IIの能力があれば十分なスタイルの先生方も多いかと思います。カッピングα-IIはコストパフォーマンスに優れているため、熟練した先生が複数のポンプを導入する際に選ばれることも多いです。

複数台使用の例①
カッピングパルサーをWAVE吸引に使用し、その他の部位にカッピングα-IIによるスライドカッピングを施す。

複数台使用の例②
一台のカッピングα-IIをカップの外れやすい部位の持続吸引に使用し、もう一台のカッピングα-IIによってスライドカッピングを施す。

排気口オプション
本体価格+3,000円にて、本体背面に排気口を取り付けて出荷することが可能です。医工のポンプは油を使用していないので、排気にオイルミストが含まれずクリーンです。そのため、オイルミストによる汚染を防ぐ目的で排気口からチューブを室外に伸ばし排気をする必要はありません。この利点から医工製ポンプは排気をポンプ内に排出することで冷却に当て、ポンプの長寿命化を促す設計となっています。ただ施術スタイルによっては排気口が必要、とのご要望がありましたので「排気口オプション」をご用意致ました。ご希望の方は、ご購入時の通信欄に排気口取り付け希望の旨を記載して下さい。

カッピングβ

カッピングβ

医工の電動真空ポンプの中で、最高の到達真空度と排気量を誇る機種がカッピングβです。

新型ポンプを採用することにより、静音化・軽量化・省電力化に成功しました。もちろん、医工の真空ポンプはオイルを使わない清潔なポンプです。油の補充が必要なく、メンテナンスが簡単な上にオイルミストが出ないので、排気による室内の汚染がありません。

カッピングβは据え置き機ですが、下記の改良により工夫次第で様々なシチュエーションに対応できます。

◎新型静音ポンプ
新型ポンプを採用することで、従来型よりも格段に振動の少ないポンプに仕上がりました。そのため、とても静かな運転音です。振動が少なくなったことで、設置箇所の自由度も向上します。

◎45%の省電力化
従来型よりも消費電力を半分近くに抑えながらも、排気量を同程度に確保しつつ、到達真空度を高めることに成功しました。連続使用可能機種ですので、長時間ポンプをご使用する方は、省電力化の効果が一層高まります。

約25%の軽量化
従来型よりも約25%の軽量化に成功しました。また電源を12 Vとしましたので、自動車から電源を取ることも可能です。

排気口オプション
本体価格+3,000円にて、本体背面に排気口を取り付けて出荷することが可能です。医工のポンプは油を使用していないので、排気にオイルミストが含まれずクリーンです。そのため、オイルミストによる汚染を防ぐ目的で排気口からチューブを室外に伸ばし排気をする必要はありません。この利点から医工製ポンプは排気をポンプ内に排出することで冷却に当て、ポンプの長寿命化を促す設計となっています。ただ施術スタイルによっては排気口が必要、とのご要望がありましたので「排気口オプション」をご用意致ました。ご希望の方は、ご購入時の通信欄に排気口取り付け希望の旨を記載して下さい。

カッピングパルサー

カッピングパルサー
カッピングパルサー 使用説明

カッピングは、ただ皮膚を吸引するだけではありません。吸いつけて滑らせる「スライドカッピング」や、吸いつけて「ポン」と取るなど、様々なテクニックがあります。もし、吸いつけたり弛めたりを、繰り返しできたらどうでしょうか。

カッピングパルサーは、自由に吸引圧力を決めて、吸い上げたり弛めたりを繰り返すことができます。

フロントパネル

フロントパネルでは、圧力設定、低圧・WAVE吸引モード切り換えのほか、モード切換時間設定、オフタイマー設定が行えます。

吸排気接続部分

大型のLフィルターと吸引・排気の接続部分。ポンプ内部にもフィルターを装備。ダブルフィルターを採用することで、堅牢性を高めています。

WAVE吸引時の表示

WAVE吸引を、たとえば高圧-60kpa・低圧-20kpaに設定すると、その吸引圧力間で自動的に吸引と排気を繰り返します。これにより従来にはなかったまったく新しい吸引法が行えます。